葬儀の風習は宗派によっても違いますし、それ以上に各地方により習慣が異なる事が多いものです。近年では、斎場や葬儀会館で営む事が増えた事で、その風習の差は少なくなってきています。

 

しかし、それでも大阪を中心とした関西と、東京を中心とした関東では、通夜・葬儀に大きな違いが残っています。その代表が関東で一般的に行われている通夜振舞と言う風習です。

 

関西では通夜式の後の食事は一般的には親族だけで頂きます。しかし、関東では通夜に参列してくれた方すべてに食事を振舞うという習慣の違いがあります。

 

私は大阪出身で、東京出身の会社の同僚の親御さんの通夜に参列した時、始めてこの関東の通夜振舞の習慣を知りました。
同僚から食事をして帰って下さいと言われ、私が固辞していると、東京出身の別の同僚から少し頂く方が失礼に当たらないので頂きましょうと、その習慣を教えてもらいました。

 

最近、関西では香典を故人の遺志によりとして受け取らない葬儀が増えていますが、関東ではそんな事はないようです。通夜振舞や香典等、関西人の方が合理的なのかも知れませんね。