父は癌のために、60代半ばで他界しました。3度目の入院になった時に、家族の間では暗黙のうちに覚悟もできていて、枚方の葬儀場の会員申し込みも済ませていました。これほど近しい家族が亡くなるのは初めての体験でしたが、実際に経験してみると、悲しみと現実への対応と半々という感じでした。
実際に亡くなった後は、近親者への連絡や葬儀の準備で大変で、悲しんでいられたのは一晩だけでした。葬儀の準備といっても、葬儀会社の人との打ち合わせがメインですが、自分たちの喪服の準備や、どのタイミングで着替えるのか、食事の手配など、まるで舞台か何かに出演するような感じで、段取りを打ち合わせました。
お通夜、お葬式と終わった後も、いただいたお香典の整理をしたり、弔問客のリストを作ったりという事務作業が続きました。
いろいろなことが終わって、やれやれという気になると同時に、父を亡くした悲しみがあらためて込み上げてきました。
お葬式は、遺族が束の間悲しみを忘れるための行事でもあると実感させられました。