田舎の代々続く本家というもあり祖父の葬儀は斎場ではなく自宅葬で、それはそれは盛大に行われ、参列者の数も何かイベントでもあったのかというほどの人数でした。議員をしたり大学関係の人や役所の人間など、とにかく祖父の生前のつながりの広さには圧倒されましたが、同じくらい驚いたのは田舎のお葬式の大変さです。

 

セレモニーホールでの持ち出しならまだ良いのですが、すべてを自宅開放で行うものですから、葬儀が落ち着くまではご近所の人たちから知り合いなど常に大人数が家の出入りをしていました。お通夜も葬儀も全て自宅を開放して行い、参列者の皆さんへの食事などをふるまうのも自宅で行うので、寂しいとか悲しいなんて気持ちに浸っている暇なんてありません。

 

家族葬というスタイルを知ったころだったので、こじんまりとした葬儀もいいのではと話していたものの、実際には生前の祖父の交友関係や役職、田舎という近所との深い付き合いもあったので、家族葬にはとてもできなかったです。