もう10年以上前に父が亡くなった時、葬儀をどこで営むかで大変迷い、費用の事もあまり考えず、近くの全国展開の老舗の葬儀社の斎場で葬儀を営みました。

支払い等の会計を私が行ったのですが、最終的に掛かった葬儀の費用を集計して、高額な事に改めて驚かされました。

この経験から、新た全国展開の葬儀社の会館が出来た時、その内覧会に参加しました。施設が立派で、カタログを使って従業員の方の説明を受けると、父の葬儀に掛かった費用よりかなり安く営めるように思え、残された母に万が一の事があった時、バタバタしなくても良いように、私の名義で積み立て会員に加入しました。

それから7年ほどして、今年母が90歳を過ぎて他界しました。葬儀は積み立て会員になっている会館で、20名余りの親族と、近隣の方10名ほどが参列して営みました。

葬儀自身は、しめやかに営む事が出来、大変満足できるものでした。しかし、費用は説明を受けて予想していた以上に掛かり、10年前とは言え父の葬儀の費用に比べて少し安い程度の結果でした。

説明時には、祭壇や棺や様々なもののランクが低めのものを例示して算出されていますが、いざ実際に営む際にランクを決めると、みすぼらしさを避けるため、高めのランクを選んでしまう事がその原因です。

実際に積み立て会員に加入する際には、見積もりを取り、自分のイメージする葬儀の費用がいくら掛かるのかを正しく把握する事が必要だと感じました。