義父の葬儀のときの体験です。義父が亡くなられたのは9月だったのですが、セレモニーホールは予約でいっぱいで葬儀ができたのは一週間後でした。暑い時期は老人が亡くなる率が高くなるので順番待ちになるそうです。葬儀までの間遺体安置所に置かれていました。義母と何度か安置所を訪れたのですが、義母にとっては心の整理をつけるのによかった気がします。それというのも大阪でのお通夜からお葬式までひっきりなしに挨拶をしなくてはいけないので泣いている暇がないのです。義父が家に到着してからはご近所さんから親戚すべてが訪れます。お茶を出し続けるので座る暇もありません。お客様が途絶えたら葬儀屋さんを選んでセレモニーホールの手配から葬儀のお花のランク決め、通夜ぶるまいに精進落とし、香典返しと決めることだらけです。夫は忌辞を読むことになったのでずっと文面を考えていました。これらのことをずっと介護してきた疲れた体でするのです。義父の希望があったかは確認していません。ただ、ずっと病気をしていたので義母は聞けなかったのではないかと思います。元気な時に明るく聞かないといけないのだと思います。死んだら家に一度帰してあげるというのは当然の気持ちだと思いますが、そのために掃除からお茶出しとかなり大変でした。「今から行きます」という電話もずっとかかっていたのですがセレモニーホールにだけ来ていただくのがいいのではないかと思います。ご近所さんだから顔出ししないとっていうのは分かりますが。難しいですね。
- 家族葬で温かく見送りました。
- 本当に故人を愛していた人だけが集う葬儀